ごあいさつ
公立世羅中央病院院長の來嶋でございます。
新年度を迎えるにあたり、ご挨拶申し上げます。地域の皆さまには、日頃より当院の医療にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
当院は地域医療を担う医療機関として、安全で質の高い医療の提供に努めております。医療を取り巻く環境が大きく変化する中においても、患者さん中心の医療を基本とし、地域の医療機関との連携を大切にしながら、地域医療の充実に取り組んでまいります。
さて、去る1月26日、甲山自治センターにおいて、世羅町および世羅中央病院企業団の主催により「地域医療を考える集い」を開催いたしました。コロナ禍を経て昨年から再開された本会でございますが、本年も多くの皆さまにご参加いただき、誠にありがとうございました。今回は「在宅を支える」をテーマとして開催し、私も一部お話をさせていただきました。壇上からは、「最期までこの地域で安心して暮らせるのか」という住民の皆さまの不安を少なからず感じたところでございます。
このような状況を踏まえ、当院の取り組みについてご紹介申し上げます。当地域では今後、人口減少や高齢化の進行に加え、人的過疎や交通過疎のさらなる進展が見込まれております。運転免許証の自主返納などにより通院が困難となる方の増加に加え、認知症の患者さんや独居高齢者、老老介護世帯の増加も顕著となっております。これまで通院可能であった方の中にも、通院継続が難しくなりつつある方が増えていると感じております。また、一部地域では診療所の閉院などにより、医療へのアクセスに不安を抱えておられる方もいらっしゃる状況です。
こうした課題に対応するため、当院では三原市大和町(篠、蔵宗、上草井、下草井の4か所の集会所)および世羅西地区(せらにし支所)において、移動診療車による巡回診療を実施しております。現在は内科および整形外科で対応しており、車内ではタブレット端末を用いたオンライン診療も可能な体制を整えております。通院が困難な方や運転に不安をお持ちの方は、どうぞ遠慮なくご相談ください。詳細につきましては、当院「あんしんサポートセンター」(電話0847-22-1127)までお問い合わせください。
また、今年度中には、公立くい診療所との連携によるオンライン診療の開始も予定しております。さらに、ご自宅での療養を希望される方に対しては、訪問診療、訪問リハビリテーション、訪問看護などの在宅支援体制の充実にも努めております。居宅介護支援事業所にはケアマネジャーが常駐しており、介護に関するご相談にも対応しておりますので、まずは「あんしんサポートセンター」へご連絡ください。
加えて、昨年より、せらケーブル放送において「健康お役立ち情報」の番組に当院医師が出演しております。世羅町広報誌「広報せら」に掲載の「公立世羅中央病院だより」とも連携し、身近な病気や注意すべき疾患について分かりやすく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
診療時間等の詳細につきましては、当院ホームページおよび広報誌をご参照ください。また、LINE公式アカウントも開設しており、診療時間や休診情報など最新の情報を随時発信しております。ぜひご登録をお願いいたします。
本年度も職員一同、地域の皆さまに信頼される病院であり続けるよう努めてまいります。地域の医療機関や介護・福祉施設と連携しながら、皆さまの健康と安心な暮らしを支える医療の提供に尽力してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
以上、当院の取り組みについてご報告申し上げました。今後とも、公立世羅中央病院へのご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
2026年4月吉日
公立世羅中央病院
院長 來嶋 也寸無

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