ごあいさつ
公立世羅中央病院院長の來嶋でございます。
当院ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。私が2020年10月に院長を拝命致しまして丸2年が経過いたしました。いまだに新型コロナウイルス感染症が人々の健康や社会経済などに影響を及ぼし続けているところでございますが、就任当時は第2波の収束期で、コロナワクチンや治療薬はこの世の中にまだ存在せず、当院ではまだ経験したことのない「まったく未知のウイルス」といった頃でした。現在でこそ数床のコロナ病床を設けておりますが、就任当初は当院のような小規模の病院にコロナ病床を設けることなど現実的ではないと考えていた時代でした。月日が経つのは早いもので2年が経過し、現在では当院でも新型コロナウイルスとの対峙に明け暮れている毎日であります。引き続き自治体からの要請を受け、ワクチン接種をはじめとし、発熱外来、コロナ病床を設け、日々、地域の皆様が安心して暮らせるお手伝いをおこなっております。徹底した感染対策を行っていたにも関わらず8月に院内クラスターを発生させてしまいましたことは、皆様には大変なご心配とご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。幸いに速やかに収束させることができました。しかしながら9月に予定しておりました日本医療機能評価機構が行う病院機能評価の受審を残念ながら直前で延期となりましたことも合わせてご報告申し上げます。今後も継続して次回の受審にむけてこれまで築き上げたものを維持しつつ、安全で質の高い持続可能な診療を提供すべく、取り組んで参ります。
また少し遅いご報告にはなりますが、経営状況につきまして、2019年度と院長に就任した2020年度は新型コロナウイルス感染症のあおりを受け、2年連続で数千万円の赤字経営に陥っておりましたが、2021年度は新型コロナウイルスに対する補助金だけでなく、大規模な病床再編をはじめとした経営努力の効果により、おかげさまで黒字回復することができました。今後も安定した病院経営が行えるよう、努めて参ります。
さらに、これから「医師の働き方改革」をはじめとして、職員の働きやすさに重点が置かれる時代が到来します。貴重な職員のパフォーマンスを効率よくあげられるよう、煩雑な業務の自動化などシステム面からの改善や、健全な「健康職場」の実現に向けても取り組んで参ります。
以上、簡単ではありますが現在の当院の活動状況を報告させていただきました。今後とも、公立世羅中央病院へのご理解とご協力のほど、何卒、よろしくお願い申し上げます。
2022年10月吉日
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